2020.12.18

理想の壁紙にしたい!イメージを具体的にするには?

「理想の空間にしたい!」そう考えた時に1番大事なのはクロス(壁紙)のチョイスです。しかしクロス(壁紙)と一言にいっても色んな種類があります。株式会社TABATAでは費用感、材質、デザインなど、色んなヒントから理想のクロス(壁紙)に近付くことができます。そこで今回はお客様のイメージに限りなく近付くヒントの数々をご紹介しましょう。

費用感から選ぶ

クロス(壁紙)は内装、インテリアデザインにおけるベースとなります。そのため、実際の費用感と予算に応じてイメージに近い壁紙を探すのも一つの手段です。 クロス(壁紙)を価格帯で分類すると主に4タイプに分かれます。

・スタンダード

価格は壁4面、6畳で4万円ほどで、最も安いクロス(壁紙)です。 色や柄はシンプルなのものになります。こだわりが無い場合はこちらが使いやすいでしょう。

・1000番台クロス

価格は90cm幅が標準で、1mあたり1000円ほどです。 多くの壁紙メーカーが最も販売しているクロス(壁紙)のため、色やデザイン、柄、素材なども多用に揃えられています。

・高級クロス

価格は素材や柄などによって異なります。 和紙やガラス繊維といった特殊素材を使ったクロス(壁紙)や輸入壁紙がこちらになります。

・プリントクロス

価格は素材や柄などによって異なります。 ご自身のデザインしたオリジナルの壁紙を内装に表現したい場合はこちらが最適です。 一方、クロス(壁紙)の貼り付けは当然、クロス(壁紙)だけでなく、施工費用もかかります。さらに、お客様がどれだけの広さ、高さ、奥行きの部屋でその壁紙を貼るのか、あるいはアクセントクロスなのかによっても下地処理費や荷物運搬費などが異なります。 理想の内装を実現するにあたって予算がどれほど組めるかも重要です。試しにクロス(壁紙)の価格帯から理想に近い壁紙を探しても良いかもしれません。

材質から選ぶ

クロス(壁紙)も素材によって照明の反射や発色の仕方が異なります。配置したインテリアの印象を活かす活かさないにも関わってきます。そのため、材質の特徴に注目してイメージに近いクロス(壁紙)を選択するのも重要です。

・ビニル

スタンダードから高級クロスまで、最も色や柄ともに種類が豊富なクロス(壁紙)です。カジュアルな場やセミフォーマルな場にも適応し、現代的かつ一般的なデザイン家具との調和にも優れています。

・天然繊維

麻、綿、絹、毛等の天然繊維を使用した織物状のクロス(壁紙)です。その柔らかな風合いからエステやホテルの寝室といったリラックス空間を演出する際にうってつけです。

・化学繊維

レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ガラス繊維等の化学繊維を使用したクロス(壁紙)です。高級感や重厚感があるため、美術館やホテルのフロントなどに適しています。

・自然素材

珪藻土や大理石、ヒル石などの石材からコルクやチーク等の木材等まで、幅広い自然材料を原料としたクロス(壁紙)です。アクセントクロスに最適で、バーの内壁や自宅のリビングなどを小粋に演出します。

・マテリアル

ガラスビーズ、ラメ、フロック、パルプチップ、人工マイカなどの材料を使用したクロス(壁紙)です。鮮やかな色味を引き出すのに最適なことから、対比的にシックな色合いのインテリアを魅力的に引き立たせます。

・メタリック

金・銀箔・転写箔加工、アルミ蒸着、メタリックインク等の材料を使用したクロス(壁紙)です。非日常感を演出するのに最適であることから、ブティックや無機物系アートのアトリエの空間演出に優れています。

・紙

紙布、和紙、加工紙、紙ベースへプリントなど、紙素材によるクロス(壁紙)です。和風の空間に調和するだけでなく、侘び寂びの味わいある空間を演出する際に最適です。

・フリース

ヨーロッパを中心に普及しているパルぺベースの不織布(フリース)にプリントや加工を施したクロス(壁紙)です。モダンで西欧風の家具との調和に優れており、石造の床などと対比的に温かみのある印象を与えます。

デザインから選ぶ

空間を作る上で柄やデザインの味わいは空間の印象を左右します。自身の目指す理想の空間イメージはどれが近いでしょうか。

・シンプル

柄は使用せず、一色のみで空間を表現したものです。しかし、奥深いデザインともいえます。例えば青一色の壁紙といっても、緑がかっていたり、空色だったり、紺色だったり、様々です。さらに床やインテリアの色味と合わせて色の濃淡や深みを変えることで印象的な空間を演出できます。

・カジュアル、ポップ

明るく楽しげで親しみやすい柄を使用したものです。原色や色鮮やかな色合いの壁紙も多く、カジュアルテイストで元気のある空間を演出します。子供や女性、若い世代向けの空間に最適です。

・ナチュラル

優しい印象を与える素朴な草花などをあしらったものです。ぬくもりのあるリラックス空間を演出するため、お料理教室やリビングなどの壁紙に適しています。

・エレガント

フランスのロココ調をイメージさせる華やかながら上品な色味や柄を表現したものです。明るくも品のある女性的な空間を演出します。エステやネイル、ヘアサロンなどの壁紙に適しています。

・クラシック

主にペイズリーなどの装飾的な西欧風の伝統柄があしらわれたものです。壁紙の材質にも上品な光沢のある絹などを用いることが多く、本物志向の表現空間を演出します。高級なブティックやサロンに適しています。

・モダン

白と黒の2色を基調とした柄をベースとしたものです。壁紙の材質にも金属やガラス等の質感を組み合わせたものがあり、落ち着きがありつつも洗練された重厚感のある空間を演出します。オーク系の色味の濃い家具や、白や黒一色の家具などをレイアウトした内装に適しています。

・ヴィンテージ

1960年代〜80年代に流行した、白樺などの色の淡い木材等を組み合わせたものです。上品かつ落ち着きのある印象を与えつつも、どこかカジュアルな風合いも演出できます。欧米風のレストランや雑貨店などが主に適しています。

・キッズ

小さいお子様に安心感や想像力を与え、感受性を育むようなカラフルで陽気な模様を取り入れたものです。小さいお子様の遊ぶ場所や集まるような空間に適しています。

・和風

日本ならではの和紙や土壁などを活かした質感のものです。和室や和風のインテリアを引き立たせるだけでなく、上品でぬくもりのある質感はカジュアルな空間にもフォーマルな空間にも幅広く適しています。

・北欧風

少ない色数で自然をモチーフにしたシンプルな幾何学模様などをあしらったものです。カジュアルな空間を演出し、木製家具との調和に優れています。リビングのようなくつろぎを求める空間に最適です。

・エスニック風

アジアやアフリカなどで生み出された伝統的な色や柄をあしらったものです。自然な風合いが特徴で、それでいて独創的な空間を演出するのにも適しています。シルクロードを行き交う風合いのインテリアの魅力を引き出すのに最適です。

・プレミアム・ラグジュアリー

落ち着きのある色味や光沢の控えめな材質を使用したものです。風格のある空間を演出します。フォーマルな高級感のただよう空間に最適です。

オリジナルデザインを選ぶ

いざカタログを開いてクロス(壁紙)のデザインやパターンを眺めても、自分の空間イメージにしっくり来ないことがありませんか?そういった場合、オリジナルデザインによるプリント壁紙が向いているのかもしれません。 オリジナルデザインであれば、訪れた人々に他のどこでも味わえない、独自の空間を演出することができます。 実際ご利用されるお客様の中にはデザインをしたことが一度も無い、けれど自分の店ならではのデザインを施したクロス(壁紙)にしたいと考える方もいます。 例えば、自社のロゴやマーク、エンブレムが模様として入っている壁紙であったり、思い出の空間を切り取った店にしたいと実際の写真を利用し壁紙だったり、様々です。 弊社、TABATAでは、そういったオリジナルクロスのデザインも承っています。別途費用はかかりますが、思い出の風景写真をお客様の目線の高さになるようレイアウトした壁紙をご用意したり、色調の風合いをセピア風にアレンジしたり、またはあらかじめお持ちいただいた画像素材とロゴを合成することも可能です。

オリジナルデザインのコツ

ご自身でクロス(壁紙)のオリジナルデザインをされる場合、押さえておくとイメージに近付くコツがあります。 ・表現したい色に近づけるコツ 壁紙のプリントに使われる一般的な印刷機ではインクの種類が6〜8色と言われています。そのため、微細な色の表現やグラデーション模様などの現れ方がイメージ通りに行かない可能性があります。 オリジナルデザインをする際は、自身で用意した画像がいったいどれくらいの色数が必要なのか、模様の現れ方を含めて実際の印刷機で再現可能なのか、意識してみると理想に近付くでしょう。 ちなみにTABATAで使用する印刷機では10種類のインク(オレンジ、グレー、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、レッド、ライトシアン、ライトマゼンダ、ホワイト)を使用してプリントしています。 そのため、限りなくお客様のイメージに近いクロス(壁紙)を刷り出せる可能性が高いと言われています。 ただし、金色や銀色を印刷機のインクで再現することは現場どの会社でもまず困難です。具体的には、金色は黄土色に、銀色は灰色になるとお考えください。もしそういった色に近付けたいのであれば、金色は赤みがかった黄色〜オレンジ、銀色は青みがかった灰色などを選ぶとちょうど良い場合があります。 ・色の与える印象を考えるコツ 色の違いは色相、彩度、明度の組み合わによるものです。 色相とは、赤や青、黄色や緑などの色自体の変化を指します。人の視覚は基本的に、赤、青、緑の配分で構成される色を認識しています。 彩度とは、色の鮮やかさを指します。彩度が高いほど、色は鮮やかになり、低くなるほど灰色に近付きます。 明度とは、色の明るさを指します。明度が高いほど色は白に近付き、低くなるほど黒に近付きます。 人は赤みを帯びた部屋で過ごすと、活気付くと言われています。逆に、青みを帯びた部屋で過ごすとリラックスすると言われています。 彩度の高い鮮やかな色は飛び出て見え、彩度の低いくすんだ色は落ち着いた印象を与えます。 明度の高い場所はカジュアルな空間を、明度の低い空間は高級感のある空間を演出します。 お客様の空間づくりのテーマに合わせて、テーマカラーを決めるのも理想の壁紙に近付く一歩かもしれません。 ・鮮明な画像を表すコツ せっかくの思い出の写真や使いたい写真、あるいはロゴマークなどを壁紙に転写したいと考えていても、実際に使用する画像データが小さすぎたり、解像度という画像の鮮明度に関わる数値が低いデータだった場合は要注意です。 もともと小さい画像や鮮明度の低い画像を壁紙にしようと無理に大きく引き伸ばすと、画像や文字がかすれたりボヤけてイメージが大きく損なわれることになります。 画像データの点で言えば、一般的な印刷機で必要とされる解像度は72〜150と言われています。しかしTABATAのオリジナルプリント壁紙専用印刷機では解像度30の画像から再現が可能です。 確かに近くで見れば多少のピクセルという四角い色の粒が散乱して見えるかもしれません。とはいえTABATAの印刷機であれば、1mも離れればその粒の有無は確認が困難なレベルです。 弊社では実際に刷り上がった壁紙をご確認するのが難しいお客様でも、A3サイズの実寸サンプルをご用意いたします。それにより、どうぞお手元でご依頼いただいたオリジナルプリント壁紙の色味や模様をご確認ください。 ・質感を活かすコツ クロス(壁紙)は材質によってインクの乗り具合が異なります。インクを吸収しやすい素材であれば、色味が想定より濃くなり、吸収しにくい素材であればそもそも色味の再現が難しい場合もあります。 さらに、材質自体の色味も実際の色味の印象を変えることがあります。 例えば麻や木綿といった天然繊維であれば、元の色合いが淡い茶色です。そのため、うっすら黄色〜セピア風に色褪せた印象を与えます。 さらに、チークやコルクといった自然素材であれば、元の色合いが濃い茶色であるだけでなく、インクの吸収も良いため、実際より色味が濃い印象を与えます。 他にも、メタリックであれば、光を反射しやすいため、実際の色より白飛びしている印象を与えます。 こういった質感をあえて活かしたデザインにするのも一つの手です。例えば、コルク地の壁紙であれば、緑のインクを同様に使っても、万年筆で書いたような上品な印象を与えられます。 逆にロゴマークだけはあえてハッキリさせた色合いで浮き立たせたいといったケースもあります。TABATAでは、そういった希望にも応えることが可能です。 印刷に白インクを用いているため、実際に使うインクの色と壁紙との間に白インクを下敷きにすることができます。すると、そこだけ本来の発色イメージを再現することができるというわけです。 そのことから、もし金や銀系統の色の利用を希望される場合、ベースは光沢のあるメタリック素材を選び、他の色は白インクを下敷きとした印刷を利用するというテクニックもあります。 壁紙本来の質感を活かすか、インク本来の質感を活かすかはお客様自身のイメージ次第です。ご自身の目で見てから決められたい場合はどうぞ弊社にご希望ください。両パターンのサンプルをご用意いたします。 ・レイアウトのコツ お客様ご自身で用意された写真や画像を壁紙に使いたい場合、写真や画像のどこを壁紙に使用するかも実は重要で。 例えばレストランの壁紙に港町のパノラマ風景を撮った写真を使いたいとします。その際、お客様の目線に合わせた高さに画像自体の目線の高さを合わせるとちょうど良いです。 具体的には、レストランのお客様の多くは座席に座っています。そこで、座っている人の目線の高さに合わせて港町の風景の目線の高さを合わせるのです。 すると、お客様からすればまるで自身も港町にいるような臨場感を味わうことができます。 弊社、TABATAでは、お客様との打ち合わせに応じて、いただいた写真や画像の切り取り方や配置レイアウト調整でも提案・協力いたします。シチュエーションに応じた空間作りにぜひお役立てください。

最後に

理想の空間を作る上で壁紙のチョイスは重要です。一方、その空間に持つイメージは人それぞれのため、人に伝えるのも難しく、自身でイメージに近い壁紙を探し出すのも一苦労です。 だからこそ、イメージに限りなく近い壁紙を探し出し、選び取るためにも、様々な角度から探してみましょう。もしオリジナル壁紙を直接作った方が最もイメージに近いとお考えの際は弊社、TABATAにお任せください。 弊社、TABATAでは数多くの壁紙を取り揃えるだけでなく、最高水準の壁紙印刷機でオリジナル壁紙の作成が可能です。こうして、お客様のご希望に限りなく近付くお手伝いをいたしますので、まずはどうぞお気軽にご相談ください。
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